第11回「こんな家」
2023年11月02日
建築中のお家です。
構想では、「玄関脇シューズクローゼット」、「帰宅時に手洗いできる洗面」
などと妄想を描いておりました。
が、敷地も40坪強で、建蔽率50%の地域です。
せいぜい20坪ほどの建物しか建てることができません。
妄想は妄想としておいておくことにし、「まあ、なにせ人生第4コーナーだもんね」と、
拗ねつつすっぱり捨てることにしました。
二人ですから部屋数は必要ありません。
でも、1LDKでは、気まずい関係になったとき、退避する部屋が無いと困ります。
反省部屋(奥さん曰く)という独房を、3帖の和室として設けました。
ご覧の通り、北道路、3方を2階建ての隣家に囲まれている立地です。
以前の建物では、2階は陽当りもよく、快適でしたが、1階はかなり寒かったです。
既存の駐車場が 道路に縦列駐車のため、建物は南側に寄ってしまいます。
旦那、陽をどのように取り入れるかをさんざん悩みました。
とりあえず、南から、北側へ、片流れの 屋根をかけ、勾配天井に高窓を付ける、
ここからスタートしました。誰もが考える、一般的に道路面に玄関を設けるプランからスタートしました。
いろいろプランは浮かびますが、今一つ、「建売と変わらんじゃん」みたいなプラン。
まぁーそれよりちょっとはスカシテいる感じ的なもの…。今一つときめきません。
暇にかまけて約2か月やっとこサひらめいたのが、このプランでした。
中庭(旦那的には中庭、世間的には坪庭)を中心に南北にㇵの字の屋根をかけリビング側に高窓を設置しました。
玄関を道路面にせず、東側に設置し、玄関を開けた際、建物内部が見えることがありません。
夫婦の一致した意見として
「トイレの入り口は引戸」。
奥さんの「一に収納、二に収納さらに収納、おまけに扉付きで内部が見えないことが条件!!」
との強い要望により収納スペースに結構なスペースを取られてしまいました。
その結果、なんと「脱衣所が無い⁉」。廊下が脱衣所です。
というまれにみるプランとなりました。
当初は経費削減のため居室の扉も無しで考えましたが、「玄関から寝室が見えるの嫌」との奥様の強い意見により扉を付けることになりました。
旦那は、風呂の入口から直接、中庭(坪庭)に、マッパで、出られるよう、中庭側に扉を付けることを強く要望しましたが、
奥様の「まわれヨ!」の一言で却下となりました。
まぁ、よく言えば「ワンルームの中でフリーな導線での生活。」ということにして夫婦で納得した次第です。
皆さんいかがでしょう、この間取。