第8回「灼熱地獄の建前」

2023年10月05日

灼熱
祝

月5日、気温35度。太陽光の遮るものの無い屋外で上棟が始まりました。上棟のために親方がお願いした職人さんが7人。

なんと前日に、コロナにより1名欠員。総勢6人での作業。なんとその中には水道屋さんもいるではないですか… 

しかも、しかもですよ。建築地の接道道路面は、敷地側に電線が走っているため、レッカーが使用できません。           

そうです。手上げなんですよ。旦那、申しわけないと思いつつ、この件についてはあまり触れずにスルー。

旦那の今までの経験では、だいたい8時くらいから、ぼちぼち作業が始まるので、その時間に現着すれば、皆さんにご挨拶もできると思い、

朝、8時に旦那と奥さん現着。なんということでしょう。 

 

すでに、ガンガンに作業が始まっており、朝の涼しいうちになるべく作業を進めるべく、皆さん血眼になって柱を担ぎまくってます。

とりあえず皆さんに「おはようございます。お疲れ様です。」と挨拶するも、親方「あっ、おはようございます。お施主さんです。」と、

そっけなく職人さんたちに声をかけて、作業に戻ってしまいます。 

旦那「暑い中ご苦労様です。事故の無いよう…」などと上棟式の挨拶を考えておりましたが、そんな隙は全くなく完全に部外者に。

当日は、仕事を休み、記念に動画でも取りながら過ごそうかと思っておりましたが、

すでに大量の汗をかいている職人さんを前に「のんきに動画なんか取ってんじゃねーよ。」と言われそうで、タジタジ。

 

ボーっと現場で過ごしているのも気が引けて「それじゃあ、よろしくお願いします。」と声をかけて職場に戻りました。

旦那と奥さん、お茶の時間を見計らって、現場に向かいました。現場ではブルーシートを屋根にして、にぎやかに談笑をしている親方と職人さんたち。

声をかけるのも悪いかなと思い、作業が始まるまで待つことに。作業が始まって、さも今来たかのように声をかけ、旦那と奥さん。

陽もだいぶ陰り、作業も順調に進み、小一時間で作業終了。親方、旦那、奥さんで四方地固めを行い上棟終了。

皆さんさすがにお疲れの模様。朝から数キロ減量に成功(?)。旦那、簡単な挨拶、引き出物を渡し、解散。

 

後から親方に聞いたところ、途中、水道屋さんが暑さでやばかったとのこと。

とにもかくにも無事上棟してめでたし、めでたしでした。

旦那、一言とともに、一本締めをしたかったようですが、そんな雰囲気でもないようで。

一生にもう二度とこのような経験は無いだろうから、ちょっと心残りだったとさ。             

祝
施工